キャンプはもう卒業。椅子ひとつで絶景を独占する「チェアリング」入門と、関東の穴場スポット厳選(神奈川・東京・埼玉)
- キャンプはもう卒業。椅子ひとつで絶景を独占する「チェアリング」入門と、関東の穴場スポット厳選(神奈川・東京・埼玉)
1.50代の休日は「準備」しない
「自然の中でゆっくりコーヒーを飲みたい」
そう思っても、キャンプ道具を車に積み込み、汗だくでテントを張り、帰宅後に待っている後片付けを想像すると、つい腰が重くなってしまいませんか?
そんな私たち50代におすすめしたいのが、今ひそかなブームとなっている「チェアリング」です。ルールは、驚くほどシンプル。「折りたたみ椅子を持って、好きな場所に座るだけ」。
装備は軽量の椅子一脚。あとはコンビニで買ったコーヒーとお気に入りの本があれば、それだけで十分。近所の河川敷や見晴らしの良い公園が、あなただけの極上のオープンカフェに早変わりします。
この記事では、チェアリングが持つ奥深い魅力と、首都圏(神奈川・東京・埼玉)から気軽にアクセスできる「大人が静かに過ごせるおすすめスポット」を厳選してご紹介します。
2. なぜ「チェアリング」が50代の心に響くのか?3つの理由
手軽さだけではない、チェアリングが経験を重ねた世代の心に響く3つの理由を解説します。
2.1. 設営・撤収がわずか3秒
チェアリングの最大の魅力は、その圧倒的な手軽さです。椅子を開けばそこが書斎になり、カフェになる。そして疲れたらパタンと畳んで、すぐに帰宅できる。体力を無理なく温存しながら自然を楽しみたい世代にとって、これほど心地よいスタイルは、なかなかないでしょう。
2.2. 驚くほど安い初期費用
本格的なキャンプには数万円のテントや高価な装備が必要ですが、チェアリングは違います。数千円のアウトドアチェア(例えばヘリノックスなどが有名です)が一脚あれば、その日から始められます。コストを気にせず、思い立った時にすぐ実行できるのが強みです。
2.3. 「何もしない贅沢」という大人の愉しみ
誰にも邪魔されず、ただ移り変わる景色を眺め、風の音に耳を澄ませる。そんな「何もしない時間」こそ、多忙な日々を送ってきた大人にとって最高の贅沢ではないでしょうか。
誰とも話さず、ただ景色を眺める。そんな「何もしない贅沢」は、酸いも甘いも噛み分けた大人にこそ似合います。
3. 【エリア別】大人が静かに過ごせるチェアリングスポット厳選
「始めてみたいけれど、どこでやればいいの?」という方のために、初心者でも気兼ねなく楽しめて、景色も良い場所をエリア別にピックアップしました。
3.1. 神奈川エリア:海と工場のコントラスト
東扇島東公園(川崎市)
- 特徴:無機質な工場の灯りと、ひっきりなしに離着陸する飛行機の光が交差する、唯一無二の夜景が広がります。東京湾を行き交う大型船の汽笛を遠くに聞きながら、都会のダイナミズムを静かに味わえる場所です。
- おすすめ:海沿いのウッドデッキに椅子を置けば、潮風を感じながらハードボイルドな雰囲気を満喫できます。
多摩川見晴らし公園(川崎市幸区)
- 特徴:遮るもののない広大な空と、どこまでも続くような河川敷。その開放感は格別です。風の音を聞きながら、ただ川の流れを眺めるだけで心が洗われるような時間を過ごせます。
- おすすめ:公園として整備が行き届いており、トイレや水道も近くにあるため、チェアリングデビューの場所に最適です。
3.2. 東京エリア:都会の中のオアシス
葛西臨海公園(江戸川区)
- 特徴:都心にあるとは思えないほどの広大な芝生と、目の前に広がる東京湾。周囲の喧騒が嘘のように遠のき、ゆったりとした自分だけの時間に没頭できます。潮風が心地よく頬を撫でていきます。
- おすすめ:夕日が美しく見える海沿いの「クリスタルビュー」周辺や、比較的静かな西側の水路沿いが狙い目です。
荒川河川敷(北区・赤羽付近)
- 特徴:夕日に染まる「旧岩淵水門(赤水門)」の赤煉瓦は、どこかノスタルジックな趣。刻一刻と表情を変える空の広さを全身で感じられる、とっておきの場所です。
- おすすめ:近くの商店街でお惣菜やお酒を買い込み、夕暮れ時の川面を眺めながら一杯やるのが粋な「赤羽スタイル」です。
3.3. 埼玉エリア:水辺と緑の美しい調和
彩湖・道満グリーンパーク(戸田市)
- 特徴:穏やかな「彩湖」の水面を、色とりどりの帆が滑っていく。ウィンドサーフィンを眺めていると、まるで水辺のリゾート地を訪れたかのような錯覚に陥ります。都会のすぐ隣にある、非日常への入り口です。
- おすすめ:湖畔に椅子を置けば、まるでリゾート地にいるかのような気分を味わえます。駐車場が広いので車でのアクセスも便利です。
県立狭山自然公園(所沢市・入間市)
- 特徴:静まり返った多摩湖の水面が、空を映す巨大な鏡のよう。その向こうに富士山の稜線が浮かび上がる様は、まさに息をのむ絶景です。自然が織りなす壮大なアートを、誰にも邪魔されず独り占めできます。
- おすすめ:多くの人が集まる堤防のベンチから少しだけ外れた木陰に陣取れば、静寂に包まれた美しい湖面を独り占めできます。
4. 大人のマナー:粋に楽しむための心得
チェアリングは自由なアクティビティですが、公共の場所を使わせてもらうという意識が大切です。以下の3つの心得を守り、粋な大人の時間を楽しみましょう。
- 通行の邪魔にならない場所を選ぶ ランニングコースや散歩道の上は避け、他の利用者の迷惑にならないスペースを選びましょう。
- 騒がず、静かなソロ活動を心掛ける 仲間と楽しむのも良いですが、大声での会話や音楽は禁物。あくまで宴会ではなく、静かに過ごす「ソロ活」が基本です。
- ゴミは必ず持ち帰る 当然のマナーですが、自分が出したゴミはすべて持ち帰りましょう。「来た時よりも美しく」を心掛けたいものです。
5. まとめ
次の週末、車のトランクやリュックの隅に、お気に入りの椅子を一脚忍ばせてみませんか。
ドライブや散歩の途中で「あ、ここ景色いいな」と思ったら、そこがあなたの目的地になります。わざわざ遠くのキャンプ場まで足を運ばなくても、心安らぐ「癒やし」の空間は、私たちの日常のすぐ隣に転がっているのです。
50代からの新しい休日の過ごし方、始めてみませんか?

