50代からでも間に合う!申請しないと損する「もらえるお金」5選
50代、60代と年齢を重ねるにつれ、老後の生活や働き方について考える時間が増え、経済的な不安を感じる方も少なくないでしょう。ファイナンシャルプランナーとして多くの方のご相談に乗る中で、これらの制度を知っているかどうかで、将来の安心感が大きく変わることを実感しています。
国や自治体には、私たちの生活を支える様々な制度が用意されており、これらは万が一の時に単体で役立つだけでなく、複数を組み合わせることで強力なセーフティネットにもなり得ます。しかし、手続きさえすれば「もらえるお金」があることをご存知でしょうか?
最も重要なのは、これらの制度の多くが、誰かが教えてくれるわけではなく、自分から行動を起こす必要があるという点です。
これらは**「自分から申請しないともらえない」**ものがほとんどですので、該当しそうなものがあればチェックしてみてください。
この記事では、特に50代・60代の方が活用しやすい5つの給付金・手当を厳選してご紹介します。

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1. 給料が下がっても大丈夫:60歳からの賢い働き方を支える給付金
高年齢雇用継続給付金
- 対象者: 60歳時点より賃金が75%未満に下がった状態で働き続ける人。
- 給付内容: 低下した賃金の最大15%に相当する額が、ハローワークから毎月支給されます。
- 手続き: 原則として勤務先の会社経由で手続きを行いますが、希望すればご自身でハローワークに申請することも可能です。
- 考察: 60歳以降の働き方を考える上で、事前に知っておきたい proactive(主体的)な制度です。もし給与が下がってしまっても、この制度を活用することで手取りの減少を緩和し、安心して働き続けるための計画を立てることができます。
2. 学び直しでキャリアアップ:受講費用の最大70%が戻ってくる制度
教育訓練給付金(リスキリング)
- 対象者: 厚生労働大臣が指定する講座を受講し、修了した人(在職中でも申請可能です)。
- 給付内容: 受講費用の20%から、条件によっては最大で70%(上限あり)が戻ってきます。
- 考察: 50代の方にとって、これは単なるキャリアチェンジのためだけでなく、定年までの、そして定年後のキャリアをより安定させ、充実させるための強力なツールです。英語やITスキル、宅建、介護など幅広い講座が対象で、金銭的な負担を抑えながら将来のために先行投資ができます。
3. 早く決めてお祝い金:早期の再就職を応援する手当
再就職手当
- 対象者: 失業手当(基本手当)を受給中に、支給期間を多く残して早期に再就職が決まった人。
- 給付内容: 本来もらえるはずだった失業手当の残り日数の60%〜70%を一括で受け取ることができます。
- 考察: この制度は、万が一の失業という状況に対する reactive(事後的)な支援ですが、まるで「早く再就職できたことへのお祝い金」のようなポジティブな側面を持っています。ブランクを空けずに次のキャリアへ進む意欲を後押ししてくれる、ユニークでありがたい制度です。
4. 万が一の医療費に備える:知っておきたい高額療養費制度
高額療養費制度
- 対象者: 1ヶ月(月の初めから終わりまで)にかかった医療費の自己負担額が、定められた上限額を超えたすべての人。
- 給付内容: 自己負担限度額を超えて支払った分が、後から払い戻されます。
- 考察: 特に重要なのが、事前に「限度額適用認定証」を健康保険の窓口で入手しておくという proactive な対策です。これを医療機関で提示すれば、窓口での支払いを最初から自己負担限度額までに抑えられます。突然の高額な出費に対する不安を大きく軽減してくれる、心強い制度です。
5. 家賃の支払いが困難なときに:自治体が家賃を肩代わりしてくれる制度
住居確保給付金
- 対象者: 離職や収入の減少などにより、家賃の支払いが困難になった人(※貯蓄額などの要件があります)。
- 給付内容: 自治体が家主に対して、原則3ヶ月間(最長で9ヶ月間)、家賃相当額を直接支払ってくれます。
- 相談窓口: お住まいの自治体の「自立相談支援機関」や福祉課が窓口となります。
- 考察: 人生には予期せぬ困難が訪れることもあります。この制度は、そのような厳しい状況において、生活の基盤である「住まい」を失うことのないよう支えてくれる、非常に心強いセーフティネットです。
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まとめ:まずはここから始めてみよう
今回ご紹介した制度は、すべて「申請」という行動が不可欠です。知っているだけでは、一円も受け取ることはできません。まずは、ご自身の状況に最も近いものから調べてみましょう。
具体的な次のステップとして、以下の2つから始めることをお勧めします。
- 現在お勤めで、60歳以降に給与が下がる可能性があるなら、勤務先の担当者に**「高年齢雇用継続給付金」**について、どのくらい受け取れそうかシミュレーションを尋ねてみる。
- 何か新しいスキルを身につけたいと考えているなら、ハローワークの検索システムを使って**「教育訓練給付金」**の対象となる講座にどんなものがあるか探してみる。
あなたの状況に合う制度が、きっと見つかるはずです。まずは一つ、ご自身に関係の深い制度の窓口やウェブサイトを具体的に確認することから始めましょう。