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「気力が湧かない」「眠れない」…その不調、自分のせいではありません。男性更年期(LOH症候群)のチェックと具体的対策

「気力が湧かない」「眠れない」…その不調、自分のせいではありません。男性更年期(LOH症候群)のチェックと具体的対策

一人で抱え込まないでください

「昔はもっとバリバリ働けたのに」「些細なことで部下や家族に怒鳴ってしまう」「夜中に何度も目が覚める」

もし今、あなたがこのような不調に悩んでいるなら、それは「根性が足りない」わけでも「ただの老化」でもないかもしれません。働き盛りの男性を襲う**「LOH症候群(男性更年期障害)」は、テストステロン(男性ホルモン)の減少によって引き起こされる、治療可能な「病気」**です。

病気であれば、適切な対策と治療法があります。この記事では、悩みの原因を突き止め、元の自分を取り戻すための具体的なステップを紹介します。

 

 

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Takeaway 1: その辛さは数値化できる。まずは客観的に自分を知ろう

「辛い」という感覚は主観的なもので、周囲にはなかなか伝わりにくいものです。そこで、まずは国際的な基準である**AMSスコア(Heinemannらによる質問票)**の簡易版を使い、ご自身の状態を客観的に把握することから始めましょう。

今のあなたに、いくつ当てはまりますか?

  • [ ] 総合的に調子が悪いと感じる
  • [ ] 関節や筋肉の痛みがある
  • [ ] 以前に比べて、ひどい発汗(急なほてり)がある
  • [ ] よく眠れない(寝付きが悪い、早朝に目覚める)
  • [ ] いらいらする、怒りっぽい
  • [ ] 不安感や神経過敏を感じる
  • [ ] 筋力が低下したと感じる
  • [ ] 髭の伸びが遅くなった
  • [ ] 性欲が低下した、勃起力が落ちた(朝立ちがなくなった)

チェックが多い場合

重度のLOH症候群の疑いがあります。精神科や心療内科に通っても治らなかった不調が、男性ホルモンの治療で劇的に改善するケースも少なくありません。

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ご自身のスコアを確認した上で、次に知るべきは「なぜ今、この不調が起きているのか」という原因です。実は、あなたの真面目さこそが、引き金になっているのかもしれません。

Takeaway 2: 「真面目さ」が裏目に?ストレスがホルモンを止めていた

では、なぜこの症状は働き盛りの世代を直撃するのでしょうか。その答えは、ホルモンの自然な減少と、この年代特有の「社会的ストレスのピーク」との不幸な重なりにあります。

  • 職場の責任: 管理職としての重圧、部下の育成、DXへの対応。
  • 家庭の問題: 親の介護、子供の教育費や独立、夫婦関係の変化。
  • 将来への不安: 定年後の再雇用、年金、健康問題。

脳が「強いストレス」を感じると、体は防衛反応としてテストステロンの生成をストップさせてしまいます。このメカニズムを理解すると、一見矛盾しているかのような、しかし極めて重要な事実が浮かび上がります。

つまり、真面目で責任感が強く、一人で頑張ってしまう人ほど発症しやすいのです。

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原因がわかったところで、次は具体的な対策です。幸いなことに、専門医の力を借りる前に、あるいは治療と並行して、今日から自分で始められることがたくさんあります。

Takeaway 3: テストステロンは食事と「トイレ」で作られる

病院に行く前の段階、あるいは治療と並行して行える具体的な生活習慣の修正ポイントです。

① 食事:テストステロンを作る材料を摂る

漫然と食べるのではなく、「ホルモンを補充する」という意識を持ちましょう。

  • 朝食に「卵と納豆」: 良質なタンパク質と、ホルモンバランスを整える大豆イソフラボンを摂取できます。
  • おつまみは「牡蠣・ナッツ・牛肉」: テストステロン生成に不可欠な「亜鉛」を意識的に摂取します。
  • NG習慣: 深夜のドカ食いと過度なアルコールは、テストステロンを破壊します。休肝日を週に2日は作りましょう。

② 睡眠:長さより「質」と「光」

テストステロンは睡眠中に作られます。

  • スマホ断ち: 寝る1時間前にはスマホを手放してください。ブルーライトは脳を覚醒させ、ホルモン分泌を阻害します。
  • 朝日を浴びる: 朝起きてすぐに日光を目に入れることで、自律神経が整い、夜の睡眠の質が上がります。

③ 運動:「大きな筋肉」を刺激する

ジムに通う必要はありません。重要なのは「下半身」の筋肉を刺激することです。

  • トイレ・スクワット: トイレに行くたびに10回スクワットをします。このシンプルな習慣は、ありふれた日常の一コマを、ホルモン分泌を促すパワフルな機会へと変えてくれます。ジム通いは不要。必要なのは、トイレに行くたびに自分自身と向き合う少しの意識だけです。
  • 「早歩き」通勤: ダラダラ歩くのではなく、呼吸が少し弾む程度のスピードで歩きましょう。

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もし、こうしたセルフケアを試しても改善が見られない場合は、一人で抱え込まず、専門家の力を借りるべきです。

Takeaway 4: 専門医への相談は「泌尿器科」が正解

セルフケアで改善しない場合は、迷わず医療機関を受診してください。「どの科に行けばいいかわからない」という声が多く聞かれますが、心配はいりません。

受診する診療科

泌尿器科を受診するのが基本です。「メンズヘルス外来」や「男性更年期外来」を掲げているクリニックであれば、より専門的な相談が可能です。

検査と治療の流れ

専門医に相談する際のプロセスは非常に明確です。不安に思う必要はありません。通常、以下のステップで進みます。

  1. 問診&血液検査: 午前中(テストステロン値が高い時間帯)に採血し、遊離テストステロン値を測定します。
  2. 診断: 測定値が基準値を下回っていればLOH症候群と診断されます。
  3. 治療: 主に以下の方法があります。
    • ホルモン補充療法(ART): 2〜4週間に1回の筋肉注射が一般的です。多くの経験者が、治療後の感覚を「霧が晴れたようにスッキリした」と表現しており、その効果の劇的さを物語っています。
    • 漢方薬: 体力が低下している人には「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」などが処方されることがあります。

費用の目安

LOH症候群の治療は保険適用になるケースが多いですが、専門的な治療(特殊な製剤など)は自費診療になることもあります。受診前にクリニックのホームページなどで確認しましょう。

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おわりに:人生の「エンジンの載せ替え時期」です

身体的・精神的な不調が続くと、「男として終わった」「もう若くない」と自信を喪失しがちです。しかし、これは決して終わりではありません。人生の後半戦をより良く生きるための**「エンジンの載せ替え時期」**なのです。

適切なメンテナンス(治療とケア)を行えば、また必ず意欲は戻ってきます。

そして、その大きなメンテナンスは、日々の小さなセルフケアから始まります。まずは、今日帰宅したら少し早めにスマホを置き、ゆっくり湯船に浸かることから始めてみませんか。